2026.04.09

活用ノウハウ

クリニック受付で無人受付と有人受付を2列運用する場合、マイナンバーカードリーダー1台で回せる?

「無人受付機を導入すると有人受付と無人受付の2列になるが、マイナンバーカードリーダーは1台しかないため運用が回らないのではないか」このようなご相談をいただくことがあります。確かに、無人受付と有人受付の双方でマイナンバーカードを読み取る可能性がある場合、リーダーが1台だと混乱が起きるのではないかと不安になるクリニックは少なくありません。では実際の運用ではどのように整理すればよいのでしょうか。今回は、無人受付機とマイナンバーカードリーダーを併用する際の現実的な運用方法について整理してお話しします。(患者動線DXコンサルタント:毛塚牧人

無人受付と有人受付を分ける基本ルール

── 無人受付と有人受付を2列にした場合、マイナンバーカードリーダーが1台しかないと運用が難しいのでしょうか?

毛塚:
まず前提として、無人受付と有人受付は役割を分けて運用するのが基本です。
多くのクリニックでは、無人受付のレーンは「マイナンバーカードを持っている患者」が利用するレーンとして案内します。一方で、有人受付のレーンは「マイナンバーカードを持っていない患者」の対応を中心にします。

このように役割を分けておくと、マイナンバーカードの読み取りが必要な患者は基本的に無人受付側に集まるため、リーダーが1台でも大きく混在することは少なくなります。まずは受付動線のルールを整理しておくことが重要です。

高齢者など有人対応が必要なケースの扱い

── マイナンバーカードは持っているが、無人受付の操作が難しい患者の場合はどうすればよいのでしょうか?

毛塚:
確かに、高齢の患者などで無人受付の操作が難しい場合は、有人受付で対応するケースも出てきます。その場合におすすめしているのが、「受付とマイナンバーカードの読み取りを分ける運用」です。

具体的には、有人受付で受付処理だけ先に行い、マイナンバーカードの読み取りはその場で行わず、患者には一度待合で待ってもらいます。その後、無人受付のレーンが空いたタイミングで、「マイナンバーカードの読み取りをお願いします」と案内し、そこで読み取りを行ってもらう形です。

読み取りを後回しにすることで1台でも運用できる

── マイナンバーカードの読み取りは受付と同時に行う必要はないのでしょうか?

毛塚:
マイナンバーカードの読み取りは、必ずしも受付と同時に行う必要はありません。
そのため、受付だけ先に済ませておき、後から読み取りを行うという運用にすると、1台のマイナンバーカードリーダーでも無人受付と有人受付の両方を回すことができます。

例えば、有人受付で受付を済ませた患者に対して、「無人受付が空いたらマイナンバーカードの読み取りをお願いします」と案内すれば、リーダーの利用が集中することも防げます。
このように、受付処理とカード読み取りのタイミングを分けて考えることで、設備を増やさなくても受付の流れをスムーズにすることが可能になります。

まとめ

(1)無人受付はマイナンバーカード保有者、有人受付は非保有者を中心に分ける
(2)無人受付が難しい患者は、有人受付後にカード読み取りを行う運用にする
(3)受付とカード読み取りを分けることで、リーダー1台でも受付を効率的に回せる

本記事を解説した専門家

患者動線コンサルタント

株式会社レイヤード 代表取締役社長

毛塚 牧人

けづか まきと

得意な診療科目:総合内科、耳鼻咽喉科、小児科、心療内科、皮膚科

大阪大学人間科学部卒。コンサルティング会社マネージャー、医療系ベンチャー取締役兼営業本部長を経て、2008年より現職。医療DXを専門とし、医療者・生活者双方の視点でWEB問診Symview、PRM(医療版CRM)Kakarite、予約システムWakumyを企画・開発。製品開発・セールス両面から同社のマルチプロダクト戦略を推進し、全国約4,000施設の医療機関に各プロダクトを導入。かかりつけ医や地域医療のDXをテーマに講演活動も行っている。


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