2023.11.06
ユーザの声
スマートウォッチのデータ活用でオンライン診療を充実させる
内科クリニックでのSymview導入事例
さいとう内科・循環器クリニックは、循環器科として専門性の高い医療を中心にしながら、同時に総合内科として幅広い診療を提供しています。
同院では、新型コロナウイルスへの対応を機にWEB問診シムビューを導入いただき、スタッフと患者さんの負担を軽減させる取り組みを続けていらっしゃいます。
また、患者さんの利便性向上のため、WEB問診で得られる情報を活用したオンライン診療も展開されています。
今回は、WEB問診とオンライン診療、さらにSNSの活用について、院長の齋藤 幹先生にお話をお伺いしました。
コロナ禍の発熱外来をきっかけにWEB問診Symviewを導入
WEB問診Symview導入の経緯を教えてください。
新型コロナウイルスへの対応のため、発熱外来で「Symview Covid19 無償版」(2023年11月現在は提供終了)を利用したのがきっかけです。
それ以前は紙の問診票を利用していましたが、手書きにはどうしても読みづらさもあるし、カルテに入力する手間もかかってしまいます。
こういった負担を軽減したかったことに加え、コロナ禍でWEB問診を使ってみて、「患者さんが来る前に症状がわかる」ということがかなり有用だと感じ、WEB問診を継続的に利用していくことにしました。
Symviewを選んでいただいた決め手はなんですか?
「Symview Covid19 無償版」の終了時に改めて他社のWEB問診とも比較しましたが、シムビューは他社製品に比べて、管理画面や問診画面のデザインが見やすかったこと、問診の内容が管理画面から細かくカスタマイズできるという点が決め手となりました。
私だけでなく、スタッフも同じ意見でしたので、シムビューを継続して使うことに決めました。
WEB問診で来院前に発熱患者を把握し院内感染を防止。スタッフの業務効率化にも貢献
WEB問診導入後、先生が感じていらっしゃる効果を教えてください。
まずは「患者さんが来院する前に症状がわかる」という点がとても有効だと感じています。
例えば、通常外来を予約した患者さんに発熱があった場合、来院前に発熱外来へ誘導できます。
予防的に受診時間をずらして案内することもできますし、感染予防の点からも有用だと感じています。
シムビューに対しスタッフや患者さんはどのような感想をお持ちですか?
スタッフも業務効率化を実感しているようで、特に問診内容を電子カルテにコピー&ペーストで転記できる点が大幅な業務効率化につながっています。
また、手書きの問診だと文字が読みづらい場合もありますが、WEB問診ならこの点も解決できます。
患者さんからは、「手書きよりも簡単に入力できる」「相談事を自宅で落ち着いて入力できるところが良い」という意見も頂いています。
WEB問診を導入することで、医療者側も患者さんもメリットを感じていますね。
Symviewオンライン診療で定期受診患者の利便性を向上
オンライン診療を開始した経緯や、現在の使い方を教えてください。
コロナ禍以降、オンライン診療を希望する患者さんが徐々に増加してきたことで、その要望に応えるために開始しました。
WEB問診シムビューにはビデオ通話機能が搭載されていますので、この機能を活用してシムビューをオンライン診療としても利用しています。
当院では、オンライン診療は主に高血圧等の生活習慣病がある定期通院患者さんに活用していますが、風邪をひいたなど体調的に来院できない場合や、距離が遠くて通院が大変、移動手段が確保できず移動が難しいといったケースがどうしても発生してしまいます。
こういった時にオンライン診療を取り入れることで、来院してもらわずとも患者さんとコミュニケーションを取ることができます。
これにより、医師は経過を把握することができるし、患者さんに安心感を与えることもできると考えています。
当院の患者さんは40代が中心で、比較的年齢層が低めです。
そのためオンライン診療に抵抗を感じる方が少なく、ビデオ通話の接続等もあまり問題なく行えています。
また、Symviewオンライン診療は専用アプリや患者さんの費用負担がないので、医師やスタッフから患者さんに使い方を説明する手間も少なく済み、今のところスムーズな運用ができています。
アップルウォッチのデータ活用でオンライン診療をもっと充実させる
「アップルウォッチ外来」について教えていただけますか?
当院では、アップルウォッチで計測された心電図波形を活用してオンライン診療を行う、「アップルウォッチ」外来を設けています。
アップルウォッチ外来でのWEB問診の流れとしては、まず患者さんにアップルウォッチで計測された心電図データをjpegファイル等で用意してもらい、問診内でアップロードしてもらいます。
続いて、動悸や息切れが気になり始めた時期や頻度、普段飲んでいるお薬、アレルギーや既往歴などの質問に回答いただくような問診を用意しています。
これまでは、オンライン診療だけではどうしても患者さんの症状や悩みが把握しづらい部分がありました。
しかしWEB問診でより多くの情報が取れるようになったことで、オンライン診療は従来と比べ医師にとっても患者さんにとっても有用な診療形態に近づいていると感じています。
どのような患者さんがアップルウォッチ外来を受診していますか?
30代など若い人で、普段は元気だけど気になる動悸がある、といった悩みを相談したい人に活用してもらっています。
特に現在は、お仕事などで来院が大変な患者さんにとって、オンラインで気軽に相談できる窓口になっています。
アップルウォッチ外来を窓口として実際にオンライン診療を行うと、当然なるべく早い受診が必要なケースもありますが、逆に、今すぐ受診する必要がない症状もあります。
そのような場合、患者さんに「すぐに医療機関を受診しなくても大丈夫なものですよ」と伝えることで、安心して日常を送っていただくことができます。
今後のオンライン診療の活用について、先生のお考えを教えてください。
オンライン診療を使いたいという患者さんのニーズは確実に増えてきているので、今後もそのニーズにお応えできる環境を用意していきたいと考えています。
そこで重要となるのがWEB問診です。
現状では、オンライン診療は「画面越しに顔を見れるのが限界」という点があるのが正直なところです。
しかし、シムビューのWEB問診で事前に患者さんの症状を深掘りして把握できていれば、ビデオ通話の際により具体的な症状の把握や、お悩み事の解決につながります。
今後もWEB問診の内容をアップデートしていくことで、患者さんから得られる情報を充実させ、医師にとっても患者さんにとっても満足ができるオンライン診療の環境を作っていきたいと考えています。
Symviewによる情報収集とSNSでの情報発信で患者さんとのコミュニケーションを強化
先生はYouTubeやInstagram等のSNSも積極的に活用されています。
WEB問診で患者さんの情報を詳しく把握し、患者さんの悩みを解決してあげることはもちろんですが、同時に、医師と患者さんのミスマッチを防ぐことも大切にしています。
その際、まずは医師の人柄を知ってもらうことが大事だと考えています。
そのため、開院5周年の挨拶や、趣味であるヴァイオリンの演奏会の様子など、プライベートな内容を発信する機会も設けています。
疾患の説明をするコンテンツも発信されていますが、活用方法や効果について教えてください。
狭心症・心筋梗塞の症状を説明する動画をはじめ、家庭での血圧測定方法などの解説動画を用意しています。
患者さんに疾患についてしっかり理解してもらうためには、丁寧な説明が必要です。
ただ、限られた診療時間で説明するのは難しい場合もありますから、説明の補助としてYouTubeなどの動画を利用しています。
動画の数はまだまだ少ないですが、WEB問診で患者さんの情報を詳細に把握する、診察室で情報提供やお悩みの解決をする、足りない部分は動画での解説で補足する、といった一連の流れを今後も作っていきたいですね。
最後に、今後のITツール活用について先生のお考えを教えてください。
ITツールの活用により、スタッフの負担軽減と患者さんの利便性の確保が両立できると考えており、今後も導入済みのツールのカスタマイズや、新しいツールの活用をしていこうと考えています。
実際、WEB問診を導入したことでスタッフの業務効率化につながっていますし、オンライン診療で患者さんの利便性を向上できています。
医師としても、患者さんの情報がこれまでよりもかなり詳しく把握できるようになりました。
これからもツールの使い方次第で医師、スタッフ、患者それぞれにとっての「より良い医療」にもっともっと近づけることができると考えていますので、そのための方法を模索していきます。
さいとう内科・循環器クリニック様 SNSアカウント
YouTube:https://www.youtube.com/shorts/_MbqOhhbvDc
Instagram:https://www.instagram.com/saitocardiologyclinic/?hl=ja
編集後記
さいとう内科・循環器クリニック様では、WEB問診をはじめとしたシステム活用により医師・スタッフ・患者ぞれぞれに利便性が高い医療を実現しようとされている点がとても印象的でした。
また、SNSで先生のお人柄がよくわかるコンテンツを発信していらっしゃることで、一患者の立場からしても、安心して受診できる環境をつくられていると感じました。
インタビューの最後には改めて、シムビューが診療に大きな役割を果たしているとのお言葉をいただきました。今後も先生が目指す「より良い医療」に近づけられるよう、引き続きしっかりとサポートをさせていただきます。
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