2018.10.05

ユーザの声

問診システム導入後、電子カルテの入力量が圧倒的に減少
  患者の状態を事前に把握できる副次効果も

栃木県宇都宮市

医療法人 しみずファミリークリニック


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問診システムをリリースしたかなり初期の頃にお問合せを頂き、ご説明後、即導入を決めていただいたしみずファミリークリニック様。宇都宮にある地域密着のかかりつけ医として、総合内科、小児科を中心に幅広く診療をされているクリニックです。

WEB問診の運用方法:しみずファミリークリニックの場合

予約システムと連動して予約患者の多くが来院前にWEB問診を記入

しみずファミリークリニックでは、予約システムとしてチェックオン を採用しています。患者さんは当日の順番をチェックオンでとると、予約完了の画面にWEB問診の案内ボタンが出てきます。
患者は、そのままWEB問診画面に遷移して、WEB問診の記入をすることが出来ます。

▲予約システムからWEB問診へ連携

問診結果は受付にて電子カルテに取り込み

患者が問診を入力すると、医療機関側では問診内容をすぐ確認できます。しみずファミリークリニックでは受付のiPadで患者の問診結果を確認しています。
電子カルテへの問診結果の取り込みも受付にて行っています。先生は電子カルテに取り込まれた問診内容を確認してから診察に臨みます。

▲医師は問診が記入された状態で診察がスタート出来ます

導入の効果と狙いをお聞きしました

今回、導入後約2ヶ月が過ぎて、実際にWEB問診Symviewの導入の当初の狙いと、実際の効果について院長の清水先生、および受付の田中さんにお聞きしました。

▲しみずファミリークリニック院長の清水正之先生

問診とカルテ記載の時間を効率化することで、診察に集中できる

WEB問診に1番期待した部分はどこでしたか?

(先生)とにかく電子カルテの問診欄の記入が大変でした。患者さんの話を聞いてその内容を書く、その作業が問診システムで患者さんご自身で入力頂くことで大幅に削減することができると考えました。カルテを書く時間を効率化できる分、診察に集中できるようになると感じました。

導入前に心配だった点はどんな点でしたか?

やはりクラウドシステムであるという点で、セキュリティの面が気になりました。しかし医療情報管理のガイドライン(※Symviewは3省4ガイドラインに準拠しています)に準拠している点や、電子カルテと直接繋がない方法での連携方法などの説明を聞いて安心して導入できました。

実際に導入してみて診察に変化はありましたか?

しっかり書かれた問診を読んでから診察がスタートできるので、診察室で患者の症状を最初から聞いてカルテに書く、という時間は大幅に短縮されました。診察では重要な質問に集中することで、患者さんの症状とか情報を効率的に吸い上げられるようになり、本来の診察行為や患者さんへの説明に多くの時間を割く事ができるようになったと感じます。

家でじっくり問診を記入してもらえるので情報の漏れが少なくなる

他に導入してみてよかった点はどこですか?

患者さんの多くが、家で問診を記入して頂けるので、受付で問診を記入してもらう必要がなくなりました。紙の問診に比べると質問が多い分、患者さんにとっては少し問診記入に時間がかかりますが、家でじっくりやって頂けるので、来院してから診察までのスピードが上がったと思います。
また、患者さんから吸い上げる情報に漏れが少なくなったと思います。診察だと関係ないと思われることを医師に伝えることにためらいを感じる患者さんもいらっしゃいますが、そういった内容でも家で落ち着いて書いて頂ける分、自由記述欄に書いてくれたりしますので、パッと読んで診察の中でもその話に触れてあげるようなことが出来たりしています。

患者の状態が事前にわかるから受付全員でトリアージができる

受付業務に何か変化はありましたか?

(田中さん)WEB問診を入れて頂くことで、熱が何度とか患者さんの状態が事前に詳細にわかるので、緊急度の高い人を先に診察に回したり、そういう共通認識を受付全員で持てるようになりました。患者様の状態を事前に把握しておくことで、適切なアクションをとりやすくなります。

診察時間の短い診療科目こそWEB問診が適している

問診システムはどういうクリニックに向いていると思いますか?

(先生)多くの患者をどんどん診ていかなければいけない小児科、耳鼻科、整形外科などにはピッタリだと思いますね。特にインフルエンザの時期とか花粉症の時期とか、たぶんWEB問診は大活躍すると思います。患者の数は多いけど、かといって診察時間が短いからと言ってカルテの記述がいい加減ではダメなので、その分をサポートしてくれるのはすごく助かります。

今後は問診の精度と慢性疾患の管理などにも期待

今後Symviewに期待することはなんですか?

今後も使いながら問診の精度を上げていってほしいと思います。今は少し質問が多かったり、診察に必要のない情報が含まれる部分もあるので、その患者の診察に本当に必要な情報に絞り込んでいければさらに診察の効率と質をあげることができると感じます。

他に将来的な機能面で問診システムに期待したいことはありますか?

期待していることの1つは慢性疾患の管理です。診察の時点で過去も含めた血圧とか体重のデータの推移などを何らかの形で連携して問診と一緒に管理できると便利だと思います。他にも、患者さんからの診察後の問合せ窓口的なSNS機能なども期待しています。特に親御さんからの受診後の問合せの電話はかなり多いので、システムを通じて双方向性のあるようなコミュニケーションツールになると良いと思います。問診というシステムを窓口として、オンライン診療にそのまま繋げることができれば、より使い勝手のよいツールになると思います。慢性疾患の方でも、医師に伝えたい共有メモのような形で運用できると、より患者さんとのコミュニケーションの質が高まると思います。これからの継続的な機能開発に期待しています。

編集後記

しみずファミリークリニック様では、予約システムと問診システムSymviewを連携させて、WEB予約をとった患者さんがそのままWEB問診も入れてもらえる仕掛けになっています。WEB予約をされる方の約半数は、そのままWEB問診を入れてくれているとのこと。この比率も浸透してくれば徐々に上がってくると思われます。

やはり一番評価頂いたのは、問診が適切にできることで医師本来の診察や患者説明に集中できるという点。これも患者の主訴や症状などに合わせて診断に必要な情報を集めるための質問が自動的に遷移していく「臨床推論エンジン」を搭載しているSymviewだからできること、だと考えています。

更には、10月からインフルエンザの予防接種の予診票をSymviewで来院前に入力頂く取り組みもスタートしました。通常の外来とは違う業務の流れですが、スタッフ様・先生方のご協力もあり比較的スムーズに運用が流れているようです。

Symviewでは、今後も問診業務にとらわれず現場ニーズに即した製品バージョンアップを進めていきたいと考えています。

※本ページに掲載している情報はすべて取材当時のものです。変更等が発生している場合がございますので最新情報はご確認ください。

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