2023.02.13
ユーザの声
Symviewで詳細な症状把握と検査効率化を両立
内科でのWEB問診と電子同意書活用事例
かつじクリニックは、一般内科、特に消化器内科を専門としたクリニックとして、2022年8月に開業されました。
開院当初からWEB問診シムビュー及びシムビュー電子同意書を導入されており、診察や内視鏡検査の効率化にお役立ていただいています。
また、シムビューの導入により胃カメラの当日実施ができることから、周辺企業から健診施設に選ばれるクリニックになっているとのお声をいただきました。
そこで今回は、内視鏡検査を大幅に効率化するWEB問診と電子同意書の運用について、院長の岡田 勝治先生に詳しくお伺いしました。
患者情報の事前把握と効率化を目指しWEB問診Symviewと電子同意書を導入
WEB問診Symviewと電子同意書を導入いただいた経緯を教えてください。
当院は2022年8月に、内視鏡検査に特化したクリニックとして開業しました。
以前に勤務していた病院では、人間ドックの部門に長年所属していました。そのため開業に際しては人間ドックで培ったノウハウを活かし、効率的な診察と検査を行いたいと考えていました。
ですが、一般診療と人間ドックの検査フローには違いがあります。一般的な外来診療の内視鏡検査では、検査前に診察をしてから、後日内視鏡検査を行うことが一般的です。
一方人間ドックは、事前来院なしで胃カメラを実施するなど、オペレーションが効率化されています。
同時に、一般診療では患者さんの症状はさまざまです。そのため検査にあたっては、効率化を図りながらも患者さんの症状を詳しく把握することが必要です。
その実現には、予約システム、電子カルテ、WEB問診などのITツールの導入が重要だと考えていました。
なかでもWEB問診は患者情報の把握に不可欠だと考え、いくつかのWEB問診システムを比較するなかで、シムビューについても問合わせを行いました。
そして営業の方に詳しくお話を聞いた結果、シムビューなら詳細な問診が実現できると判断し、導入を決めました。
さらに合わせて、シムビュー電子同意書についても紹介をいただきました。
内視鏡検査では、患者さんに検査内容を理解し、納得してもらった上で、同意を得ることが必要です。ただ、前職での経験から、説明を丁寧に行うと時間がかかってしまい、効率的に検査を回せないということもわかっていました。
その点、シムビュー電子同意書は、検査説明や同意事項の確認を補助してくれるため、効率化しながら患者さんの理解も深められると思い、WEB問診と合わせて導入することを決定しました。
WEB問診と電子同意書で内視鏡検査を効率化 近隣企業からも選ばれる検査体制を整備
WEB問診Symviewの効果はいかがですか?
詳細な問診を取ることができており、シムビューに求めていた効果を感じています。
特に、シムビューは患者さんの属性や症状に合わせて必要な質問を表示できるため、問診内で症状を深掘りできます。
例えば、主訴を胃痛、随伴症状を吐き気・嘔吐と回答した患者には「嘔吐に血液の混じりがないか」「食事や水分を取れているか」など追加の質問を表示しています。
こういった深掘りをすることで、より詳細な患者情報を把握することができ、検査が必要かどうか、保険適用できるかどうか、といった判断を事前に行うことができます。
患者さんが来院する前に情報をしっかりと把握でき、診察の事前準備を行った上で受け入れることで、結果として診療全体の効率化に繋がっています。
Symview電子同意書導入後の効果を教えてください。
シムビュー電子同意書を内視鏡検査のフローに組み込むことで、検査の説明や同意の取得を効率化しています。
具体的には、患者さんには自宅で検査説明と同意事項を確認してもらい、来院後には補足説明とサインをいただいた上で、検査を実施しています。
説明には画像や動画を使って患者さんに理解を促しており、結果として院内での説明に要する時間が短くて済みます。
また、説明内容に不明点がある場合は、患者さんが電子同意書で追加説明の希望を残せるようになっています。
不明点に対しては来院後に補足説明を行うことで、患者さんの疑問をピンポイントで解消できます。
結果として時間短縮だけにとどまらず、しっかりと納得してもらった上での検査実施に繋がっています。
さらには、検査のために長時間、院内に滞在しなくてよい点を評価いただき、3,000人規模の企業の健診施設としても選ばれることにもなりました。
シムビューと電子同意書は、診察や検査の効率化はもちろん、集患にも繋がっていると実感しています。
業務負担を軽減できるSymviewはスタッフにも好影響
Symviewの運用に関して、スタッフさんからの評判はいかがですか。
WEB問診を導入したことで、未経験の医療クラークでも電子カルテへの入力が手間なく行えており、評判は良好です。
当院では開院当初から電子カルテを導入していますが、本来、問診からカルテへの転記には問診の要点をまとめて書くノウハウが必要です。
しかしシムビューから電子カルテへはコピー&ペーストで転記できますので、ノウハウのないスタッフであっても、問診の入力が少ない手間で完了できています。
この点は、未経験のスタッフだからこそ強く感じることができる効果だと思います。
発熱外来でもWEB問診を活用することで一般診療と発熱外来を並行できる
検査以外で、WEB問診が役立っている場面があれば教えてください。
コロナ禍の開業(2022年8月)だったため、発熱外来でWEB問診を活用できることがすごくありがたいと感じています。
当院では、発熱・風邪症状のある方は、WEBかお電話で予約をとっていただき、予約のお時間までにWEB問診に入力していただいています。
来院後は駐車場で待機してもらい車での診療を行っていますが、詳細に回答された問診を確認することで症状を事前に把握でき、結果として車での診療時間を短くしながらも十分な診療が行えています。
また、対面で問診をとるとしたら、院内でのゾーニングや受付時間の振り分けが必要になります。
ですが、WEB問診なら遠隔で問診が取れるため、場所や時間を分けずに一般診療と並行して患者の受け入れが可能になっています。
医療DXの発展によって大腸カメラの当日実施が可能になるかもしれない
医療現場における「これからのIT活用」について、先生のお考えを教えてください。
現在は胃カメラを1回の来院のみで実施できる体制をとっていますが、今後は電子処方箋の開始やオンライン診療など医療DXの発展により、大腸カメラの当日実施が可能になるのではないか、と考えています。
現在のフローでは、検査前に一度来院いただき、大腸カメラの前処置用の処方箋を出して、予約をとって帰っていただいています。
しかし、検査薬を電子処方で送れるようになれば、検査前の来院を不要にしていくことにもつながるのではないでしょうか。
そして、ここで重要になるのが「患者情報を事前にしっかりと収集する」という部分であり、それを担うWEB問診の重要性は増していきます。
こういった未来を実現していくため、今後も医療DXに関する情報収集を続けていきたいと考えています。
編集後記
かつじクリニック様は、しっかりと患者さんの症状やニーズを把握した上で、効率的な診察や検査を行うことを重視し、WEB問診シムビューと電子同意書をご導入いただきました。
ご導入後は、十分な患者情報の収集と内視鏡検査の効率化をともに実現されており、結果として集患力の向上も実感いただいています。
さらには発熱外来での活用など、シムビューを積極的にご利用いただいている点が印象的でした。
今後もITツールの活用について積極的なお考えをお持ちでしたので、先生のビジョンに沿ってシムビューをよりお役立ていただけるよう、弊社もしっかりと伴走させていただきたいと思います。
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