2021.12.10

活用事例

来院前に尿検査の必要性を予測
 事前のWEB問診による生産性向上

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来院時、患者さんが問診票に記載した症状によっては、診察前に先立って検査案内を行うことも多いと思います。WEB問診Symviewを活用すると、院外から詳細な問診を回答してもらう事で来院時点で検査の必要性がひとめで判断可能になり、院内の生産性向上に役立ちます。今回は、内科・泌尿器科で良く行われる尿検査の指示を簡略化し、診察前のオペレーションをスムーズに行う方法をまとめました。

従来の尿検査案内の診療フロー

はじめに、尿検査の案内から診察までの一般的な診療フローを確認します。

▲一般的な尿検査案内を含む診療フロー

1.予約

事前予約制の場合、患者は来院前に受診予約をとります。

2.来院受付

患者が来院した際に受付スタッフが来院目的の確認をし、問診票の記載を依頼します。

3.問診票記載/4.内容確認

患者が問診票を記載し、記載内容を医師・看護師など診療スタッフが確認し検査の指示を出します。

5.検査/6.診察

採尿を行った後に医師が診察を行います。

従来のフローでは待ち時間が長くなることが課題

一般的なフローでは、患者・受付・看護師・医師と関わる人が多く、その分時間や手間がかかりやすくなってしまいます。

医師の生産性を高めるタスクシフティングの一環で事前問診を来院予約の電話や来院時にスタッフがとり、内容に応じた案内を行っている医療機関もありますが、時間や人手がかかってしまうのも事実です。具体的には以下のような課題が挙げられます。

  1. 事前問診や患者への案内に人手がかかる
  2. 症状が分かるのが来院後になるため、予め来院前行動を案内できず、患者が来院直前に排尿を済ませてしまう事も
  3. 診療スタッフが問診内容を確認し検査の指示を出すためには他患者の診察の合間で行う必要があり待機が必要
  4. 結果として患者の来院から診察までの時間がかかり、待ち時間増加や生産性の低下につながる

Symviewを活用し診療効率を高める診療フロー

一般的なフローでの課題を踏まえてWEB問診Symviewを含む診療フローをご紹介します。

▲来院受付から検査までの案内をスムーズに

1.予約/WEB問診

予約システム等と連携し来院前に問診入力を促します。Symviewでは回答内容に次の質問が変化し、詳細な問診が可能になります。主訴からの掘り下げが可能で詳しい問診が可能です。詳細な問診から尿検査が必要になりそうな患者には事前に以下のような事前の排尿をなるべく控えるよう案内表示することも可能です。表示の条件はクリニック毎に設定が可能で、『尿混濁ありまたは排尿時痛あり、かつ頻尿はなし』など設定が可能です。

▲条件に合致した場合に問診入力後のお知らせを表示

2.来院受付

問診結果かれ尿検査が必要な患者には名前の下に【尿検査】といったラベリングが可能です。患者が問診を入力した直後に反映され、来院前、来院時に関わらずひとめで尿検査の要否の判断が可能になり、案内がスムーズに行えます。こちらも患者への案内同様の条件設定が可能なため、医師や看護師が判断している条件を予め設定しておくことで、確認や判断の時間を短縮できます。

▲問診一覧画面でラベリングすることで問診の詳細を確認せずに必要な案内が把握可能

3.検査/4.診察

ラベリングにより院内での問診記入や医師・看護師の詳細な内容確認の時間を短縮し検尿の案内を行う事で、結果として診察室への案内がスムーズになります。

まとめ

Symviewでは、細かい条件設定を活用した患者への事前案内や、院内での情報把握をスムーズに行えます。問診が院外になることによって紙問診がペーパーレス化するだけでなく、診療全体の効率化や医師の生産性向上につながります。

▲フローの比較

医療機関ごとに条件設定が可能なので、他の検査でも同様のオペレーション設計が可能です。

呼吸苦の患者に早めの来院を促す案内を実施、院内では『SpO2計測』のラベルを表示し来院時にすぐに計測するなど、ユーザ様ごとに工夫されています。

※ラベル機能の活用は以下からもご確認いただけます。

▼WEB問診による感染対策:事前トリアージでスタッフの業務負荷を軽減する方法のご紹介
https://layered.inc/works/column/label-infection-control

診察室に案内するまでに時間がかかってしまうケースや、医師の生産性向上に役立てたい場合は是非ご活用ください。

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