2022.07.18
活用事例
WEB問診による感染対策:事前トリアージでスタッフの業務負荷を軽減する方法のご紹介
感染対策の一環として、クリニックでは感染症トリアージが行われることが一般的になってきました。
特に、発熱外来を行う場合、事前に電話で問診を取り感染リスクに応じて診療時間・空間を分けるゾーニングが実施されることが多いです。
感染症トリアージは現在のクリニック運営ではほとんど必須になっていますが、同時にスタッフの業務が増え、診療効率の低下が懸念されるのではないでしょうか。
WEB問診を活用すれば患者は自分のスマホを使って問診に回答でき、スタッフが電話での問診に時間をとられることなくトリアージが可能です。
クリニックで行われる感染症トリアージ
感染症トリアージは感染リスクのある患者に必要な感染対策を実施した上で行う診療ですが、そのなかで①感染疑い患者に対する来院前の事前問診と、②一般診療とのゾーニングのための受診方法の案内が業務の負担となることが多いです。
以下、それぞれの業務負担について説明します。
①感染疑い患者に対する来院前の事前問診
発熱外来を受診予定の患者には事前の問診を電話などで実施することが多いです。問診では重症化リスクや症状などを聞き取り自院で対応可能かなど判断しますが、電話の時間が長くなり、その間他の業務に手がつけられなくなってしまいます。
②一般診療とのゾーニングのための受診方法の案内
感染リスクの高い患者は一般診療とは時間・空間を分けた発熱外来特有の受診方法を案内しなければなりません。電話での問診後にそのまま受診方法を案内したり、感染リスクがあるが一般診療に来院してしまった患者に対して説明するために、こちらも同じく時間がかかり業務の負担となっています。
WEB問診で感染リスクを把握し発熱外来への案内をスムーズに
事前のWEB問診で感染リスクを確認し聞き取りの手間を削減
SymViewは患者が来院前に自宅などから自分のスマホを使って問診に回答できます。WEB上であらかじめ準備された質問に答えていくためスタッフが聞き取りを行う手間もありません。
問診は”発熱外来用”、”一般内科用”など複数用意することができ、”一般内科用”など一般診療の問診内でも”発熱の有無”、”喉の痛み”、”周囲の感染状況”など感染リスクを聞き取ることで、感染の疑いがある患者を適切にトリアージできます。
質問もクリニックごとにカスタマイズが可能で、事前に確認したい内容を自由に設定できます。
感染リスクの高い患者に発熱外来受診方法を表示し案内の負担を軽減
また、問診結果から発熱外来への案内が必要な場合は、適切にゾーニングした発熱外来の受診方法も問診の完了画面で案内することも可能です。
SymViewは質問や画面遷移ごとに回答結果に応じた条件設定ができるため、”発熱外来用の問診回答時”のほかに”発熱”、”喉の痛み”など感染リスクのあるケースでも案内の表示が可能です。
これにより、スタッフが電話で案内をしていた内容が大幅に削減できます。
ラベル機能により感染リスクのある患者を一目で把握可能
ラベル機能とは
SymViewでは患者が問診で一定の回答をしたときに医療機関側にアラートのラベルを表示する機能があります。ラベルが表示されることで、医療機関側が事前に把握しておきたい特徴のある患者さんの問診に目印をつけることができるというものです。
緊急性の高い患者さんを優先的に診察室に通したり、感染疑いが強い患者さんには受診前に事前連絡をして発熱外来をご案内したり、というようにトリアージに活用ができます。
なお、ラベルが表示される出現条件やラベルの色、文言は各医療機関ごとにカスタマイズ設定することが可能です。
ラベル機能のトリアージ活用
感染症トリアージでは、一般診療に発熱など感染リスクのある方が紛れ込んでしまうことも防ぐ必要があります。
SymViewでは患者の来院前から問診が可能なため、例えば一般診療の事前問診に答えた患者に感染疑いのラベルが表示された場合、来院するまでに連絡をして発熱外来を案内するなど、一般診療での来院を防ぐことができます。
実際トリアージや発熱外来で活用されたラベルの事例を紹介します。
活用事例① 感染リスクの高い患者のアラート
特に一般診療のWEB問診の回答で、以下の条件に当てはまり、感染疑いが強い場合に表示するようにした例です。
- 37.5度以上の発熱あり
- 周囲での感染あり
- 濃厚接触あり
- 喉の痛みや咳
もっとも目立つ赤色のラベルにすることで見落とすことなく、該当の患者さんに事前連絡をして来院時間を指定したり、来院までにスタッフや院内の感染対策の準備を徹底することができるようになります。
活用事例② 発熱外来の車内待機
車社会の地域では、クリニック内には患者さんは入らずに、駐車場で待機してもらうという感染対策をとった医療機関も多くありました。
そのようなオペレーションを行っているクリニックでは、患者の問診完了画面には「車内待機」を依頼する表示を出し、クリニックの画面には「車内待機ラベル」を設定するようにした例です。
車内待機ラベルがつくことで、該当の患者さんの順番になれば医師やスタッフが駐車場に出向いて、診察をするという流れになります。発熱外来を受診する患者には、事前に問診内で車種やナンバーを確認しておくと、より診察がスムーズになります。
活用事例③ 感染のあった園/学校に通う患児を事前把握
感染が拡大する中で変異種が増えてきたことで、子どもの感染も目立つようになりました。
学校や保育園でクラスターが発生した事例も多く、あらかじめ「通っている園・学校」という質問を設定しておき、クラスターが起こっている園や学校の選択肢を設け、その園児や生徒だった場合には、ラベルを表示するようにした例です。
本人に自覚症状がなかったり、発熱等の感染疑い以外の目的で受診した場合でも、周囲に感染させるおそれがあるため、隔離室に案内する等の対応をとることができます。
全国の医療機関では、感染拡大下において様々な工夫のもと医療提供体制を維持されていたことと思います。
WEB問診を感染対策に活用された医療機関も多く、弊社でもSymviewのユーザ様から多くのアイディアをいただきながら、より効果的な活用方法をご提案してきました。
Symviewをトリアージをはじめとした発熱外来で活用されたい医療機関様は、お気軽に弊社の無料相談会にお申し込みください。詳しい運用方法や貴院に合わせたオペレーションをご提案させていただきます。