2021.11.18

活用事例

感染対策にSymviewのメッセージ表示を活用する方法

WEB問診は、自宅で患者さんがスマホから入力してくれるため、来院前に詳細な症状や受診目的を医療機関側で確認することができます。

この特性から、感染拡大下においては、感染対策に役立つツールとしてWEB問診を導入した医療機関が多くありました。来院前に患者さんの症状を確認できるため、感染疑いがあるのか/ないのかといったトリアージを行うことができ、発熱外来の案内や来院時間の指定を事前に連絡することができます。

今回は、感染対策としてお役立ていただいたSymviewのメッセージ表示について、具体的な事例とともにその活用方法をご紹介します。

メッセージ表示とは

Symviewでは、患者さんの回答内容に応じて、WEB問診票内や問診入力完了画面に、特定のメッセージを表示させることができます。メッセージが表示される条件やメッセージの内容は、医療機関様ごとにカスタマイズが可能です。

感染疑いがある問診回答をした患者さんには、受診時の注意点や来院方法の案内等のメッセージを表示することで感染対策につながります。

メッセージとして表示できるのは、以下のとおりです。

メッセージとして表示できる内容

  • テキスト情報
  • 画像
  • 外部リンク(ほかのWEBページへのリンク)
  • Youtube動画

なお、特定の条件にあてはまる回答をした患者さんには、問診票内にアラートのメッセージを表示し、それ以上は問診の回答(入力)ができないようにする設定も可能です。

感染対策での活用事例① 車内待機の案内

駐車場が広いクリニックでは、感染疑いのある患者さんは院内に入らずに車内で待機してもらうというオペレーションを行ったところも多くありました。

駐車場での待機や来院時の連絡方法をメッセージ表示した例がこちらです。

駐車場の地図の画像とともに、来院時の案内をわかりやすく伝えることで、感染疑いが強い患者さんとそうではない患者さんが院内で混在しないように配慮できます。

感染対策での活用事例② 発熱外来の案内

通常の診療とは時間をわけて発熱外来を設置した医療機関は多かったと思いますが、よく耳にしたのが発熱外来をどのように患者さんに周知すべきかというお悩みでした。

クリニックのホームページに案内を掲載してもなかなか見てもらえないという声がありました。新規の患者さんはホームページをよく見てくれますが、何度も通っているかかりつけの患者さんはわざわざホームページを見ない方も多く、周知に苦労されたのだと思います。

Symviewでは、発熱症状があり、発熱外来を受診してしほしい患者さんにピンポイントでご案内のメッセージを表示することができます。

こちらの例では、発熱症状がある患者さんに、発熱外来の受診を促すとともに、受診時の詳しい案内はホームページをご覧いただくようリンクを表示するようにしました。

WEB問診票内では多くの情報を表示させるとどうしても見にくくなってしまうので、ホームページに上手く誘導することで、患者さんに伝えたい情報を効率的に伝えることができます。

感染対策での活用事例③ 相談センターに電話を促す案内

感染の疑いが強い患者さんで、相談センターに連絡をしていない場合に表示するメッセージの例もご紹介します。

WEB問診回答の結果、感染の疑いが強いと判断されると、相談センターに連絡をしたかどうかの質問が表示されます。

この質問に「いいえ」と回答すると、以下のようにまずは相談センターに連絡をして、指示を仰ぐようメッセージが表示されます。

自治体によって、感染疑いのある患者さんにどう対応するかは異なりますが、Symviewでは各自治体の方針に基づいたメッセージを表示することができます。

感染対策での活用事例④ オンライン診療への誘導

感染拡大下で、オンライン診療を導入した医療機関も多いかと思います。

Symviewでもユーザ様からのご要望が多かったことから、オンライン診療サービスクロンとシステム連携ができるようになりました。

WEB問診の中で、オンライン診療でも対応が可能と判断された患者さんには、オンライン診療の受診希望を確認し、希望する患者さんにのみ問診完了画面からオンライン診療の申込みボタンを表示することができます。

オンライン診療の対応可否からの希望確認は、先生のお考えや方針に基づいて、クリニックごとに出現条件を設定することができます。

なお、Symviewとクロンを連携することで、Symviewで患者さんが入力した基本情報(氏名等)はそのままクロンに引き継がれます。患者さんがシステムごとに入力する手間を削減します。

Symviewとクロンの連携についての詳細はこちらをご覧ください。

Symviewのメッセージはさまざまな条件で表示させることができるため、患者さんの状態や希望に応じた対応が求められる感染対策にお役立ていただきました。

同じように感染対策に役立つ機能としては、トリアージができるラベル機能があります。ラベル機能を感染対策で活用した事例についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひあわせてご参考ください。

▼ WEB問診による感染対策:事前トリアージでスタッフの業務負荷を軽減する方法のご紹介
https://layered.inc/works/column/label-infection-control

メッセージ表示は、感染対策以外でも患者さんに情報を伝える有効な手段です。またの機会にほかの活用事例についても紹介できればと思います。

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