2021.02.18

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WEB問診を公費の予防接種や特定健診に活用し、ペーパーレス化を実現

長崎県西彼杵郡

しらいし胃腸クリニック


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しらいし胃腸クリニックは長崎県西彼杵郡で消化器疾患を中心に、一般内科や肛門外科など幅広く診療しているクリニックです。専門の内視鏡検査のほか、予防接種や健診のために来院される患者さんも多く、かかりつけ医として地域の医療を支えていらっしゃいます。最初に「予防接種や健診の予診票にWEB問診 Symviewを活用することはできないか?」とお問い合わせいただき、自治体への確認などを経て導入に至りました。運用後の感想や、導入前との変化について院長の白石先生にお伺いしました。

マンパワー不足、予診票の膨大な押印作業が課題だった

WEB問診を検討した理由はどんなことですか?

まずは患者さんの待ち時間を短縮したかったという点です。スタッフの人数が限られている中で、患者さんにWEB問診を利用していただくことで在院時間を短縮し、スタッフのマンパワー不足の解消にもつながるのではないかと考えました。

また、日々の忙しい業務の中で、問診〜カルテ記載の過程においては一定の確率でミス(聞き漏らしや誤字、脱字など)が生じ、個々のスキルや経験の差によって問診の質に大きな違いが生まれてしまいます。しかし、WEB問診で一定の問診フローを決めておけば、誰が問診をとっても必要な情報を漏れなく聴取でき、問診の質を標準化できると考えました。

特定健診や予防接種にWEB問診を検討したきっかけはなんですか?

特定健診や予防接種の準備のため、昼休みなどにスタッフが膨大な数の予診票に黙々と押印する作業を見て、何とかこの作業を改善できないかと考えていました。自治体にもよりますが、特定健診の予診票は2〜3枚の複写式になっており、クリニックの情報を記載するだけで予診票一人あたり10ヶ所以上の押印作業があり煩雑でした。WEB問診を活用できれば、これらの情報はすでに登録されているため押印作業をなくすことができます。WEB問診を紙媒体やCSVで出力して提出できないかを自治体や検査機関と協議し、幸いにも理解を得られたことでSymviewの導入が一気に加速しました。

決め手は運用に合わせたカスタマイズが可能なところ

Symview導入の決め手はどんな点だったのですか?

他社のWEB問診もデモをさせていただきましたが、Symviewのインターフェイスがわかりやすく個人的にも好きなデザインであった点が大きかったと思います。当院の運用に合わせた細かいカスタマイズが可能な点も重要なポイントで、導入後にわかったことですが、サポートスタッフの対応が良く仕事も丁寧な印象を受けます。

公費の予防接種や特定健診の問診に活用

公費の予防接種でのWEB問診の活用について教えてください。

従来の紙の予診票をWEB問診で運用できないか自治体に確認し、医療機関番号など必要な情報がすべて記載されていればWEB問診を印刷して提出して問題ないという回答をいただきました。医療機関の情報はSymviewで設定しているため何枚も記入する必要がなく、予診票は電子媒体でサーバーに保存されるため紙で保管する必要もありません。患者さんは体温以外の項目を自宅で記入できるため、来院後は体温を測定するだけで接種に進むことができます。

Symview導入後、まずは肺炎球菌ワクチンで運用を開始し、2020年冬からインフルエンサ予防接種でも運用しましたが特に問題なく運用できています。自治体ごとに対応が異なるようですので事前に確認は必要です。

 高齢の患者さんのWEB問診の利用についてはいかがですか?

高齢者の方は難しい場合もありますが、60代くらいまでの患者さんはおおむね問題なく利用してくれています。操作が難しい方にはあらかじめ紙の問診票を渡しておいてスタッフが代理入力したり、院内でスタッフが聞き取りながらタブレットで入力するなど、臨機応変に対応しています。多少手間取ることもありますが、以前の紙での運用や問診内容をゼロから記入していた頃よりすいぶん楽になりました。

内視鏡検査前の問診に聞き漏れがなく、スムーズかつ安全に検査ができるようになった

当院は内視鏡検査に力を入れていますが、検査が多い日にはどうしてもバタバタすることがあります。以前は、検査前の問診やチェックがおろそかにならないように紙のチェックシートを作って対策をしていましたが、WEB問診を導入してからは必要事項はWEB問診内にあり、多くの患者さんが検査前にご自身で入力してくれるので非常に助かっています。重要な事項を聞き逃すことが少なくなり、スタッフの経験年数によって問診内容に差が出るということもなくなりました。

オンライン診療との連携に期待

今後Symviewに期待することはありますか?

LINEなどのオンライン診療ツールと連携することが理想です。ひとつの入口からWEB問診・予約システム・オンライン診療などがシームレスにつながる仕組みができたら便利だと思います。

編集後記

しらいし胃腸クリニック様はSymviewユーザー様の中でも公費の予防接種や特定健診にWEB問診を活用いただきました。自治体への確認など、運用開始までの試行錯誤もありましたが、現在はペーパーレスの運用を実現し、業務効率化を実感されているようで安堵しています。
白石院長は患者さんがよりよい環境で診療を受けられるようにアイディアを尽くされており、お話をする度に新しい刺激をいただいております。院内の業務コミュニケーションにアプリを利用するなどして、スタッフのITリテラシー向上も意識されているそうです。この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

※本ページに掲載している情報はすべて取材当時のものです。変更等が発生している場合がございますので最新情報はご確認ください。

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