2023.03.06
ユーザの声
WEB問診Symviewで訪問診療時の患者情報管理を効率化
にしやまスマイルクリニックは、2022年8月に滋賀県大津市に開業された内科クリニックです。
ご開業に際し、訪問診療でのWEB問診活用を検討され、シムビューを導入いただきました。
現在は訪問診療をはじめ、一般診療でも患者さんとの大事なコミュニケーションツールとして活用いただいています。
今回は、内科でのWEB問診運用とその効果について、院長の西山 敬三先生にお伺いしました。
開業時に訪問診療でのWEB問診活用を検討
WEB問診の導入を検討された理由を教えてください。
訪問診療での問診管理がしやすいツールを探していたことが、WEB問診導入の検討を始めたきっかけです。
開業前は、実家のクリニックで勤務していて、そこで訪問診療に従事しており、新規クリニックでも訪問診療を行うことを想定していました。
当時は、問診やカルテ管理のためにノートパソコンを持参して、訪問先でネットにつないで使用していました。PCだと起動に時間がかかったり、持ち歩くのが大変だったりと煩わしさを感じていたので、もっと手軽に使えるツールを探していました。
そこで、スマートフォンがあれば詳細な問診が入力できるWEB問診に興味をもち、検討を始めました。
WEB問診は通常、患者さん自身が診察前に入力することが一般的な使われ方ですよね。当院では、患者さんのご自宅に訪問した際に患者さんの症状を聴きながら、医師である私がスマートフォンで問診に回答を入力していくという使い方をしています。
カスタマイズ性とサポート体制を重視しSymviewの導入を決定
シムビュー導入の決め手を教えてください。
導入を検討するきっかけとなったノートパソコンの不便さを解消し、スマートフォンでの問診入力がしやすいことを第一に検討を進めました。
シムビューは、訪問診療時にスマホで問診入力がしやすいということが最大の決め手となりました。
また、当院では、訪問診療以外に一般診療も行う予定でしたので、外来の患者さんにもWEB問診を使ってもらいたいという思いもありました。
当院は、ご高齢の患者さんが多くなる想定でしたので、ご高齢の方でも使いやすいようカスタマイズができるということもシムビューに決めた理由の1つです。
ご高齢の患者さんの場合、質問数が多かったり、入力画面が煩雑だったりすると利用してもらうことが難しいだろうと思います。
しかし、営業担当の方から、高齢の患者さんには質問数をなるべく減らして入力の手間を最小限に抑えるようなカスタマイズがいいのではないかと提案をしてもらいました。
症状によっては問診をさらに深堀りする必要もありますが、シムビューでは質問ごとに、次の質問の出現条件を設定できるということもお聞きし、これから必要な方にのみ質問を出し、それ以外の方には質問数を少なくして運用できると思いました。
さらに入力画面も分かりやすく、高齢の患者さんでも銀行のATMのような感覚で入力できるのではないかと考えました。
また、問診作成やシステム連携についてもサポートがあって、実際に運用に乗るまでしっかりと伴走してくれることも決め手になりました。
私はインターネットに詳しいわけではなく、導入や運用を全て一人でやるのは難しいのではないかと思っていました。
例えば、電子カルテとの連携をどうするのか、という不安がありましたが、私と、電子カルテメーカ担当者、シムビュー担当者の3者で話し合う機会を設けていただいたのでスムーズに連携ができました。
必要に応じて活用方法の提案やサポートをしていただいたおかげで、導入への不安は解消されました。
訪問診療ではカルテ入力の一部をWEB問診が代行してくれる
訪問診療では具体的にどのように活用されているのですか?
外来用の問診とは別に、在宅用問診を作ってシムビューを活用しています。在宅用問診の項目では、バイタル、疾患ごとの症状、症状の程度などを入力できる項目を設けています。
この在宅用問診を、看護師と私で入力するという使い方をしています。具体的にはまず、訪問先に向かっている車内で、看護師がスマホでWEB問診を開いて、IDや生年月日を入力します。そして、現場に着いたらバイタルを測って、WEB問診に入力していきます。
次に、私が症状に関する質問を1個1個聞きながらWEB問診に入力していきます。例えば、肺疾患がある患者さんには、呼吸苦はないか、どのような呼吸音や咳があるかといった内容を質問し、患者さんの回答をWEB問診に入力をしています。
問診内には自由入力欄も設けており、次回の外来の日付や、採血や薬の処方、患者さんに聞いたお悩みごと等を書いています。
そのため、現場で問診入力をしながら、カルテを記入しているような感覚で使用することができています。クリニックに帰ってきた後は、問診の内容に情報を少し追記し、転記するだけでカルテが完成するのでとても便利です。
在宅の患者さんの訪問は月1回程度であることが多いので、ご自宅を訪問した際になるべく聞き漏らすことがないようにしたいと思っています。
以前は、忙しい時には患者さんのお話をどうしても聞き漏らしてしまうことがあったのですが、WEB問診を使うことで必要なことが漏れなく聞けるようになった点はとてもありがたいですね。
一般診療ではWEB問診が患者さんの悩みを聞くきっかけに
一般診療でのSymviewの効果について教えてください。
例えば女性の患者さんで、尿漏れに悩んでいること、ピルを飲んでいて心配なこと等、人によっては面と向かっては言いにくいことも、シムビューには入力してくれる方もいらっしゃいます。
同様に、生活習慣病など月1回受診の患者さんだと、前回の受診から期間が空いてしまうため、不安なことや心配事が新たに出てくることもあります。そのため、再診用の問診を用意し、事前に記入してもらうようにしています。
そうすることで、患者さん自身も事前に整理して日頃思っていたことを入力できるようで、深い情報を収集できるように感じます。
患者さんによっては、診察時にこちらが忙しそうだと、言いたいことが言えずに「元気です」と言って帰っていく方もいらっしゃいます。
シムビューで事前に患者さんの訴えを把握しておけることで、診察時に「眠れないと書いてあるけど大丈夫ですか?」「帯状疱疹ワクチンについてご興味があるとの事ですけど、詳しくご説明しましょうか?」などと聞くことができます。
こちらから先に声をかけられるので、患者さんも話しやすいようで、安心感につながっているのではと思います。
Symviewが患者さんとスタッフを繋ぐツールに
患者さんやスタッフさんが感じているSymviewの効果があれば教えてください。
ご高齢の患者さんの中には、スタッフが介助しながらWEB問診に入力をしていただいている方もいます。
こう言うとスタッフの業務が増えているように聞こえてしまいますが、当院では、このことをきっかけに患者さんとスタッフの繋がりができていることがあります。
例えば、WEB問診のようなITツールに触ってみたいと思っているご高齢の患者さんが、事務スタッフがWEB問診を使っているのを見て、「ああ、こんなことができるんだ」「なんとなくできそう」「自分もやってみようかな」と思っていただいて、次は事務スタッフと一緒に入力してみたり。
WEB問診はそんなたわいもないやりとりを生み、患者さんとスタッフを繋ぐコミュニケーションツールになっています。
そうしながら、患者さんもやがては一人でWEB問診入力ができるようになるので、結果的には外来の業務効率化にも繋がっていると感じています。
また、WEB問診を利用していない患者さんも、他の患者さんがWEB問診を使っている様子を見ると、「自分もやってみようかな?」と入力していだくこともあります。
そんな自然な流れが生まれていて、年齢を問わず多くの患者さんに使っていただけているように思います。
編集後記
にしやまスマイルクリニック様は、訪問診療での活用や、高齢の患者さんにも使いやすい仕様を重視しシムビューを導入していただきました。
ご導入後は問診のカスタマイズやスタッフさんの工夫を通し、患者さんの声をしっかり聞くことができるツールとしてシムビューを活用いただいている点がとても印象的でした。
今後も定期的に問診のブラッシュアップをしていきたいとのお声をいただきましたので、しっかりと継続的なサポートをさせていただきたいと思います。
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