2022.01.24
ユーザの声
「地域の皆さんに安心して生活してもらいたい」
来院前の詳しいWEB問診で診察室での説明や指導の時間がしっかりとれる
赤磐皮膚科形成外科は院長の髙橋義雄先生が形成外科と皮膚科の専門医、副院長の髙橋祥子先生が皮膚科の専門医と、二人で皮膚科疾患を幅広く診療するクリニックです。皮膚症状に対して多角的な治療やていねいな患者指導を実践されており、そのために問診を重視された診療をしてこられました。WEB問診を導入後、医療の質を落とすことなく医院での患者さんの滞在時間が減るなど、たいへん便利になったと嬉しいお声をいただいておりました。今回は皮膚科領域のWEB問診の活用について、義雄先生、祥子先生両名にお話を伺いました。
一人ひとりに合わせた診療を提供するために、予診を重視したクリニック
クリニックの特徴や診療で大事にされていることを教えて下さい。
義雄先生:ていねいな医療。当院がモットーにしていることです。
当院では、すべての患者さんにていねいな診察と説明を行い、適切な外用方法と内服薬の確認、指導を徹底して行うという診療スタイルをとっています。
患者さんが病状を理解し、みずから積極的に外用し、内服しなければ、治癒することはないからです。そのため当院では、開院当初から詳しい問診、「予診」が、診療の質を上げるために最も重要なポイントだと考えています。
そこで「予診室」を受付の隣に作り、前もって問診をスタッフが行ってきました。患者さんの状況や、いつからどこにどんな症状があるか、どんなお薬を飲んでいらっしゃるのかということをはじめにお伺いしてから診察室に入っていただいていました。
患者さんの頭の中で主訴が整理され、病歴や他院での検査・投薬の情報が得られていれば、診察室での診断の確度が上がり、病状の説明や生活の注意点など、私たちが大切にしている話に時間がとれるようになります。
さらに当院は郊外型のクリニックですから、患者さんの通院手段はほとんど車になります。そのため、かなり広い範囲から患者さんに来ていただいています。中には、県外からの受診であまり頻繁には来ることができない方もいらっしゃるのですが、このクリニックがあることで安心していただきたいと考えています。
来院できない間も、どのように過ごしたら良いか患者さん自身がしっかりと分かるよう、例えば食事や日常のケアなどを伝えながら診察するようにしています。診察室でしっかりと説明の時間をとり、安心して日常を送ってもらえることをコンセプトにしています。
新型コロナウイルスの流行で対面での予診からWEB問診へ切り替え
WEB問診を導入した経緯を教えて下さい。
祥子先生:予診室にてスタッフが詳しい予診をとっていたのですが、コロナ禍で密接を避けるため対面での予診をストップせざるをえなくなりました。そこで、以前からコンサルタントや知人の医師に話を聞いていたWEB問診について本格的に検討をはじめました。
先ほどお話した通り、当院は予診をていねいに行うことで患者さんの情報をより多くキャッチできるようにしていました。この点はおろそかにできないと考え、引き続きしっかりとした予診ができるようにしたいというのが一番の希望でした。
また、漢方薬の処方、ニキビでの生活習慣や日常のケアといった詳細な問診など、症状によって聞く内容も変わってきます。WEB問診についてもそのような自院のスタイルに合わせた細かいカスタマイズができるかどうかを重視していました。
営業担当の方に詳しい話を聞いてみると、SymViewはクリニックの要望に応じて細やかなカスタマイズが可能で、これなら自分たちが理想とする予診にかなり近づけられるシステムだと感じました。
さらに、患者さんがあらかじめ自宅などで入力してきてくださると院内での待ち時間も少なくなるので、双方にとってメリットが大きいと感じ導入を決めました。
患者さんが迷わず症状を伝えられるようにカスタマイズ
WEB問診をカスタマイズする際に意識していることはありますか?
祥子先生:当初、美容皮膚科、保険診療など診療内容で分けて複数の問診を作成していましたが、現在は「初診用」と「再診用」としてなるべく患者さんが迷わないようにしました。問診票の選択肢が複数あると患者さんがどの問診票に回答すべきかが分からなくなってしまいます。例えば、患者さんはシミだと思って自由診療を受けたいと思っても、実際に診察をしてみるとシミではなく、保険診療の適応になることもあります。
義雄先生:そこで、当院ではまずは保険診療内で診察を行い、患者さんとの対話の中で必要な方に自由診療を勧めています。
皮膚科形成外科を掲げていると、診療域が幅広くなりますので、それも踏まえて、まずは患者さんに今困っていることに絞ってお答えいただくことにしました。
その主訴に合わせて私たちが必要としている項目を漏らさず聞けるようにカスタマイズしました。今ではこの形が当院の診療に合っていると感じます。
自院の特徴に合わせた細かいカスタマイズができるのはとても良かったですね。
医院での滞在時間を減らしつつ、診察室で説明にしっかりと時間を使える理想的な診療へ
導入後、患者さんの反応はいかがですか?
義雄先生:今では約8割の患者さんに診察前にWEB問診を入れてから受診していただいていて、非常に支持していただいていると感じています。
診療にはどんな変化がありましたか?
祥子先生:患者さんが来院する前に詳細な問診が入力されているので、コロナ流行前と変わらず診察室での説明や指導にしっかり時間が取れるようになりました。
問診内容のカルテへの入力もコピー&ペーストだけで済むので、スタッフの受付業務もスムーズになったと思います。
患者さんにとっても、院内で問診票を記入する時間や待ち時間が減り、感染対策にもなりますので、より受診しやすくなったのではないかと感じています。
義雄先生:実際、導入後1年半でコロナ禍の中、患者さんは増えているにも関わらず、大幅な待ち時間の減少が実現できました。
さらに、やけどや怪我など外科的な診療の場合は問診一覧画面にアラート表示が出るように設定していただきました。それにより、診察に先立って前処置が必要な患者さんにスタッフがすぐに気づくことができ、診療の案内がスムーズになりました。
診察時に私たちが診断に迷うことが少なく、治療方針がスタッフと共有できるようなカスタマイズができて非常に満足しています。
今後どのように活用されていきたいか教えてください。
祥子先生:当院では漢方の処方や化粧品かぶれの原因をしらべるための質問用紙があり、次回の来院までに患者さんに記入して持ってきてもらうようにしています。通常の問診はSymViewに移行し、患者さんも私たちもWEB問診の良さを実感できたので、今後はこういった質問用紙もWEB問診に移行していきたいと考えています。
SymViewは、特定の患者さんに回答してもらいたい問診内容は、ホームページ等で一般公開せず、QRコードを患者さんにお渡しして専用の入口から入ってもらうという運用ができるので、活用の幅を広げていきたいと思っています。
WEB問診は遠隔診療などにも活用でき、これからの診療になくてはならない存在に
最後に、SymViewを導入して感じたことなど教えて下さい。
祥子先生:新型コロナの感染が拡大していた時期に、ご家族が濃厚接触者になり外出できないという患者さんから診察希望の連絡をいただきました。当院は皮膚科のため視診や触診、処置がしっかりとできる対面診療を基本としていますので、遠隔診療は受けていなかったのですが、患者さんの状況を考え電話再診を受けることにしました。
ただ、電話で問診を細かくとるのは大変だと思い、事前にWEB問診の入力をお願いすると、現在の症状を詳細に確認でき、かつ保険証は写真アップロードで認証することができたので、電話による遠隔診療でもスムーズに診察を行えてとても助かりました。
当院はオンライン診療はAGAのみですが、今後診療の選択肢として増えていくであろう遠隔診療にも非常に役立つことを感じました。
義雄先生:SymViewを導入し、問診が診察室の外で完成していることで、診察室での患者さんとのコミュニケーションがとても充実したものとなりました。コロナ対策で大変なときも当院の大切にしているコンセプトを体現できたのはとても良かったです。
コロナ禍でコンピューターがどんどん私たちの生活を変えましたが、その中のひとつとしてSymView導入後のこの1年間のドラマチックな変化が本当に楽しかったです。
編集後記
地域の皆様が安心して過ごしてもらえるというコンセプトの通り、義雄先生、祥子先生とも診察室での時間を患者さんにとってより有益なものにしたいというお気持ちがとても伝わってきました。最後に素敵なお言葉をいただき、弊社の目指すところであるより良い医療コミュニケーションに少しでもお役に立てたのではないかと嬉しく思います。引き続きより皆様のお声を大切にし、お役に立てるようアップデートを重ねていきたいと思います。
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