2025.02.18
活用事例
「WEB問診×動画」で業務効率化&増患対策!検査・治療を促進する活用方法とは?

近年、診療報酬改定による収益減少、競合クリニックの増加により、医院経営を取り巻く環境の厳しさが増しています。このような背景から、各クリニックの収益確保に向けた増患対策のニーズが高まっています。
増患対策においては、患者が潜在的に持つ治療ニーズに対して疾患・検査の啓発を行うことで、患者からの相談件数を上げることが重要なポイントとなります。
しかしながら、限られた診療時間内に患者一人ひとりに対して十分な疾患・検査の情報を提供するには、時間・労力などリソース上の制約もあり、実施が難しいケースも少なくありません。
このような課題の対策として、WEB問診と動画を組み合わせて情報提供に活用することが挙げられます。
WEB問診と動画を活用することで、低労力で効率的に疾患・検査の啓発を実施できる仕組みを構築することができます。
本記事では、WEB問診と動画を活用することで実現する事前説明の効率化、患者の理解促進、増患効果などのメリットおよび具体的な活用例についてご紹介します。
1.WEB問診への動画掲載はなぜ効果的なのか?

患者はWEB問診を入力する際、すでに自身の症状を自覚し、受診の必要性を意識している状態です。
また、問診入力が終わったタイミングということで、そのまま次の行動に移りやすい瞬間でもあります。この流れの中で関連する動画が表示されることで、以下の効果が期待できます。
- 問診入力後の流れで自然に視聴しやすい(問診が終わる=「次のステップ」を求める心理)
- 自身の症状や受診に関する意識が高い状態のため視聴してもらいやすい
WEB問診の記入は、患者にとって 「受診準備の一環」 です。
このタイミングで「スムーズな検査のために事前視聴をお願いします」「あなたの症状にはこの検査が必要かもしれません」「このような治療の選択肢があります」といった情報を動画で提供することで、必要な検査や治療の理解を深めるきっかけを作ることができます。
2.WEB問診に動画を掲載する3つのメリット

患者が動画を視聴することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
WEB問診に動画を掲載することで得られる主なメリットを紹介します。
①業務負担の軽減と診療の効率化
WEB問診に動画を掲載することで、検査や治療の説明を事前に患者へ伝えることができ、診療の効率化につながります。
特に、内視鏡検査や特定の治療法に関する詳細な説明を、事前に患者が動画で理解しておくことで、来院時の説明時間が短縮され、医師やスタッフの負担が軽減されます。
▼動画掲載例
・内視鏡検査の流れ、注意事項の説明
・予防接種や定期健診の流れ、注意事項の説明
・術後ケアや生活指導の説明
このように、事前に検査の流れや注意事項を知ってもらうことで、患者に必要な知識を得た状態で来院してもらうことが可能です。
②検査・疾患の啓発と収益向上
近年、健康や医療への関心が高まり、患者自身が積極的に情報収集をするケースが増えています。
しかし、SNS上にあふれる情報で誤った知識を持たれている方、正しい知識を持たないまま放置してしまう方も多く、結果的に重症化してから受診することも少なくありません。
患者が自身の疾患や必要な検査・治療について十分に理解していないと、受診や治療の意思決定が遅れてしまう場合があります。
WEB問診に動画を掲載することで、疾患の重要性や放置した場合のリスクを正しく伝え、患者が前向きに検査や治療を検討するきっかけを作ることができます。
特に、生活習慣病や早期発見が重要な疾患については、正しい知識を提供することで、検査受診率や治療継続率の向上が期待できます。患者が適切なタイミングで受診することで、病状の悪化を防ぐだけでなく、クリニックの収益向上にもつながります。
▼動画掲載例
・胃・大腸内視鏡検査の必要性
・生活習慣病(高血圧・糖尿病)のリスクと管理
・がん検診の重要性
③競合クリニックとの差別化
クリニックの特徴や強みを動画で伝えることは、他院との差別化に効果的です。
特に初診患者にとっては、医師の雰囲気や専門分野、クリニックの診療方針などを事前に動画で知っておくことで、安心して来院しやすくなります。
また、クリニックがYouTubeチャンネルを運営している場合は、その動画をWEB問診票に掲載することで、診療前後の患者に有益な情報を提供できます。
健康管理のアドバイスや生活習慣病予防の情報、クリニックの最新情報などを発信することで、患者との関係性を深め、地域での認知度向上にもつながります。
▼動画掲載例
・クリニック紹介・医師の自己紹介
・専門的な検査・治療の強み紹介
・YouTubeチャンネルの動画
3.診療科別の動画コンテンツ例

WEB問診票に掲載する動画コンテンツ例を診療科別にご紹介します。
消化器内科
- 上部内視鏡検査(胃カメラ)
- 下部内視鏡検査(大腸カメラ)
- ヘリコバクターピロリ除菌
- 健康診断
- 内視鏡の流れ説明(当日・前日)
- 胃がん・大腸がん啓発
整形外科
- リハビリ案内
- 骨密度検査(骨度ドック)
- CT
- MRI
- スタッフ紹介(院長・部門長紹介)
- トレーニング紹介(ロコモ・転倒予防)
- 関節注射離脱防止
- トレーニング機器紹介
- リウマチ疾患関連情報
- スポーツ整形関連紹介
耳鼻咽喉科
- 舌下免疫療法
- アレルギー検査(イムノキャップラピッド、ドロップスクリーン)
- いびき・睡眠時無呼吸症候群
- 小児鼻吸い・耳掃除
- Bスポット療法
- レーザー治療
- 重度花粉症治療(ゾレア皮下注)
脳神経外科
- CT
- MRI
- 認知症外来
- MCI(軽度認知症)
- 頭痛・めまい外来
循環器内科
- 生活習慣病(高血圧・脂質異常・糖尿病)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 禁煙外来
- MCI(軽度認知症)
4.よくある質問

弊社のWEB問診Symviewに動画を掲載するにあたってよくいただく質問をご紹介します。
Q1.問診の最中に動画を表示することはできますか?
可能です。
ただし、患者が動画からYouTube(外部サイト)に遷移してしまった場合、問診回答を最後までせずに離脱してしまうリスクがあります。その為、動画の掲載は、問診完了画面に設定するのがおすすめです。
Q2.患者が動画を視聴したかどうかを把握することはできますか?
自動的に把握することはできないようになっております。
視聴有無を把握したい場合は、問診内に動画視聴にタイミングを設けて、その次に「動画をご覧になりましたか?(はい/いいえ)」という質問を用意することで、視聴に関する情報を取得することが可能です。
Q3.掲載する動画を提供してもらうことは可能ですか?
弊社クリニック向け動画サービスMedicastar(メディキャスター)をご契約中の場合は、メディキャスターの動画を利用していただくことが可能です。
メディキャスターでは、約1,000本の医療動画の中から必要なテーマ、目的に沿ってお選びいただけます。また、オリジナルの動画を制作することも可能です。待合室のデジタルサイネージの放映だけでなく、ホームぺージやWEB問診等でも動画をご活用いただけます。
詳しくは、クリニック向け動画サービスMedicastar(メディキャスター)のサービスサイト、もしくは、下記資料ダウンロードより製品資料をご覧ください。
5.WEB問診×動画マーケティングはレイヤード
WEB問診に動画を掲載することで、診療の効率化、検査・治療の促進、患者の理解度向上など、さまざまなメリットが得られます。事前の説明負担を軽減し、スムーズな診療を実現するとともに、適切な検査や治療への誘導を強化することで、クリニックの収益向上にもつながります。
弊社では、WEB問診システムとクリニック向け動画サービスを提供しており、それぞれの導入はもちろん、組み合わせて活用することで、より効果的な課題解決をご提案できます。診療のDX化や患者コミュニケーションの最適化をお考えの方は、ぜひご相談ください。