2023.04.21
活用事例
健診後の再検査や治療を促す仕組みづくり | クリニック向け動画サービスMedicastarとWEB問診Symviewの活用事例
健康診断の結果、再検査等が必要だったにも関わらず受診をしていない患者は一定数います。
生活習慣病等の慢性疾患に力を入れている内科クリニックでは、ホームページやブログなどで再検査等の重要性を周知・啓発し、自院への受診を促したいのではないでしょうか。
しかし、自覚症状がないことが多い生活習慣病は患者が自分事として捉えにくく、ホームページの情報だけでは未受診の患者には届きにくいことがあります。
これでは、せっかく検査や治療の体制を整えていても、受診には結びつきません。
今回は、クリニック向け動画サービスMedicastarとWEB問診Symviewを活用して、対象の患者を切り分けて情報提供し、再検査等を促す方法をご紹介します。
再検査や精密検査の未受診率は約30%
厚生労働省の調査※によると、健康診断で「再検査や精密検査が必要」と診断を受けた患者のその後の未受診率は、約30%となっています。
このように、再検査を促されても受診をしない患者に対しては、様々な取り組みがなされていることと思います。
なかでも慢性疾患を診るクリニックにおいては、再検査や治療の必要性をホームページなどで発信し、自院での再検査を促す、または定期受診につなげたいと考える先生も多いのではないでしょうか。
とはいえ、クリニックとして未受診の患者に対して情報を届け、さらに受診につなげることに難しさを感じていらっしゃるかもしれません。
未受診患者に再検査や治療を促すためには、来院患者の中から該当する患者を見つけて、情報提供していくことが効果的です。
患者に伝わりやすく、受診に促す仕組みづくりが重要
ホームページで、健康診断の数値の見方や生活習慣病などのリスクの解説をしたり、定期検査の重要性を発信したりしているクリニックは多いと思います。
しかし、未受診患者の多くは「無症状」であるが故に健診で指摘された内容への関心が薄く、ホームページだけでは患者に情報が届きにくい場合があります。
そこで、ホームページで広く周知して「来院してもらう」ところからはじめるのではなく、風邪など他の目的ですでに「来院した」患者に周知・情報提供するという方法が効果的です。
何らかの不調がある状態では人は健康意識が高まるものです。
医療機関の待合室で発信される医療・健康に関する情報にも関心が高まり、さらにその後の診察で医師に相談しやすい動線もできます。
例えば、待合室にポスターを貼ったり、テレビを活用したり、患者の目に自然と入るような工夫で情報発信をしましょう。
さらに、対象となる未受診患者を把握し、医師が診察室で声かけができれば、再検査や治療につなげることができます。
動画とWEB問診で再検査や治療を促す
待合室での情報発信にはクリニック向け動画サービスメディキャスターが、未受診患者の把握にはWEB問診シムビューが活用できます。
- Medicastarを活用した待合室での情報提供
メディキャスターはクリニックの情報や健康に役立つコンテンツを、院内に設置したデジタルサイネージで放映できるサービスです。
疾患・検査・治療についてわかりやすく説明した動画を豊富に用意しているので、診療内容に合わせて選択するだけですぐに放映することができます。
また、動画は貴院の検査や治療に即した内容にアレンジすることも可能です。
特に伝えておきたい内容をピックアップして作成したり、貴院の特徴を入れ込んだりしてよりわかりやすい情報を届けられます。
再検査や治療を促す活用方法として、まずは再検査項目がある患者に向けて「お気軽にご相談ください」という内容(例①)を放映し、診察室で相談しやすい雰囲気をつくります。
続いて、貴院が実施する検査や治療内容を紹介する動画(例②)を放映すると効果的です。
- Symviewを活用し再検査等の対応が必要な患者を把握
シムビューは、来院前に患者が自分のスマホで問診を入力できるシステムです。
クリニック側も事前に患者情報が把握できるため、業務効率化や感染症対策のための事前トリアージに役立ちます。
また、シムビューの問診内容は自由にカスタマイズができるので、健康診断に関する質問を含めておくことができます。
具体的には、問診の中に「健康診断の結果で気になる内容はありますか?」という質問を用意します。
「はい」と答えた方には「気になる内容に対して、再検査や治療を受けましたか?」という質問を表示し、既に治療中なのか、放置してしまっているのか等を回答してもらいます。
このようにWEB問診を活用することで、診察前に健康診断に関する情報をあらかじめ把握できます。そして診察時に、再検査が必要な患者に対して医師から声掛けと案内をし、再検査を促すことができます。
動画は事前説明やアフターフォローにも活用できる
再検査や治療に対してモチベーションが高くない患者には、医師が検査を促しても理解を得にくく、説明に時間を要することもあります。
このような場合に効果的なのが、メディキャスターの動画コンテンツを、患者の未受診項目に合わせて診察前に見てもらうという活用方法です。
メディキャスターの動画コンテンツは、待合室のサイネージで放映することに加え、SNSやホームページなどWEB上でも配信が可能です。
また、シムビューは患者の回答内容に合わせ、問診入力後などに患者へメッセージ送信ができます。
下記の手順でこれらの機能を組み合わせることで、動画コンテンツを事前説明に活用できます。
- シムビューを使い、健診で指摘された内容があると判明した患者に、「指摘された項目を教えてください」という質問を追加で表示し、具体的な指摘内容を把握する
- メディキャスターで放映している検査や治療に関する動画を、1. で把握した患者が指摘された内容に合わせてシムビューから送信し、受診前に患者に見てもらう
患者は自分のスマートフォンでも問診回答から診察までの間に動画を確認できるため、診察時には検査の必要性などのポイントを把握した状態で医師の説明を聞くことができ、説明時間の短縮につながります。
また、メディキャスターの動画コンテンツは、診察後のアフターフォローとしてもご活用いただけます。
診察後に、患者に合った動画コンテンツをメールで自動送信することで、次回の来院まで時間が空いても、患者は自身のスマホで動画を見返すことができます。
さらに、動画を見ているなかで不明点があれば、次回の診察時に医師に相談できるため、医師と患者のコミュニケーション向上にもつながります。
今回は、クリニック向け動画サービスメディキャスターとWEB問診シムビューを活用し、健康診断後の再検査や治療を促す方法をご紹介しました。
これら2つのシステムを活用することで、再検査等について患者から医師に相談しやすくなったり、医師から患者に受診を促しやすくなったりといったといった効果が期待できます。
この記事でご紹介した内容は、シムビューとメディキャスター独自の機能・特徴を活用した事例です。
両サービスについてご興味をお持ちいただけましたら、サービスサイトもぜひご覧ください。各サイトから資料ダウンロードや無料相談会のお申込みが可能です。