2022.05.23
活用事例
【2023/8/30 連携終了】HER-SYS連携機能:発生届の負担を軽減するSymview活用術
【2023/8/30 HER-SYS連携終了のお知らせ】
新型コロナウイルスの5類移行に伴いHER-SYSでの届出が不要となったため、2023年8月30日をもちまして、SymviewのHER-SYS連携機能は運用を終了いたしました。
これまでHER-SYS連携機能をご利用いただき、誠にありがとうございました。
本記事に記載されているHER-SYS連携の各機能はご利用いただけませんので、ご注意ください。
レイヤードは、今後も医療現場の状況に合わせた機能拡充・改善に努めてまいります。
新型コロナウイルス第6波以降、診療所でコロナ感染疑いの患者に対応するケースは増加しました。コロナ陽性判定が出た場合、診断をした医師は保健所に発生届を提出する義務があり、FAXまたは厚生労働省の新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム「HER-SYS」にて報告をする必要があります。
リアルタイムな情報収集のため、厚生労働省はHER-SYSでの報告を推奨していますが、陽性者が増えるほど医療者の入力の負担が増え、結果、従来の紙で提出、保健所での代行入力が常態化しています。
そこでWEB問診Symviewでは発生届の負担を軽減するHER-SYS連携をリリースしました。今回は、その活用方法について紹介します。
診療所におけるHER-SYSの負担
HER-SYSでの発生届について、診療所では以下の業務負担が生じています。
課題①:発生届に必要な項目の聴取
HER-SYSに入力する情報は普段の診療では確認しない内容も多く、陽性判定後に別途、電話などで聴取することも多いです。電話で必要項目を聴取しようとすると、どうしても時間や人手が取られてしまいます。
課題②:HER-SYSへの情報入力
HER-SYSへの入力項目は多く、陽性判定者が増えるほどその入力負担は増します。診療業務の合間や診療後など空いた時間に行うケースが多く、結果として残業につながるなど業務負担につながっています。
医療機関での入力の負担から、FAXでの発生届が常態化し、それに伴う報告の遅れや代理入力による保健所の業務過多など、社会課題となっています。
SymviewとHER-SYS連携でできること
WEB問診Symviewでは、前述の課題を解消するため、HER-SYSとの連携を開始し、WEB問診で得た情報に検査結果などを追記し、データとしてまとめてHER-SYSに反映できるようになりました。
専用のWEB問診から患者にHER-SYSでの報告に必要な項目の一部を入力してもらうことができます。
診察後、医療機関側で検査等の結果をSymviewの管理画面上から簡単に追記でき、データをSymview上に保管します。
報告の際にはSymviewから複数の患者をまとめてデータ出力できます。出力されたデータはHER-SYSにそのままインポートすることができます。
これらによって報告に必要な項目の聴取、HER-SYSへの入力の業務負担を軽減できます。
運用フローの全体像
SymviewのHER-SYS連携の活用前後の発生届の運用フローの全体像です。
Symview HER-SYS連携の運用フローでは①患者が専用の問診に回答、②診察・検査から得られた情報を医療機関側で追記、③診療後などに一括でデータ化しHER-SYSへインポートの3ステップで完了です。
従来のフローと比較し、診察後の患者への聴取がなくなり、HER-SYSへの入力も一人ひとりの入力から一括でのデータの反映となります。
患者側のメリット
自宅にいながらスマホで簡単に入力できる
患者は自宅などの落ち着いた環境で問診に回答できます。用意された選択肢をタップするなど簡単に回答できるので、上気道炎症状がある患者では特に、電話などと比較して回答の負担が軽減できます。
医療機関側のメリット
診察・検査から得られる所見もSymview上で簡単に入力
診察・検査で得られた情報は、医療機関側で入力する必要がありますが、患者のWEB問診と同様にパソコンなどで選択肢をクリックするだけで簡単に入力できます。
HER-SYSへの直接の入力は不要、リストを一括で取り込み可能
Symviewにとりまとめた情報は、データで出力できます。複数の患者をまとめてHER-SYSに取り込めば、入力の手間を大幅に軽減できます。
以上、SymviewのHER-SYS連携について紹介しました。今回の連携が、現場の課題解決に繋がりましたら幸いです。
SymviewのHER-SYS連携機能を活用されたい医療機関様は、お気軽に弊社の無料相談会にお申し込みください。詳しい運用方法や貴院に合わせたオペレーションをご提案させていただきます。