2024.06.19

活用事例

AI問診とは? WEB問診との違いや導入時の注意点を紹介

全国のクリニックで普及が進むWEB問診システムのなかには、人工知能を活用して問診を行う「AI問診」があります。

過去の問診情報や医学論文などの膨大なデータを人工知能が機械学習し、患者への質問を生成して情報を深掘りしていくAI問診ですが、メリットやデメリットを把握した上で、自院に適しているかを確認することが大切です。

今回は、AI問診の特徴や、WEB問診との比較、導入時の注意点をご紹介します。

AI問診の特徴とメリット

AI問診は機械学習を用いて問診内容を最適化していくことで、患者一人ひとりに最適化された質問を生成することができます。

例えば、患者の年齢や性別、既往歴などを考慮して、関連性の高い質問を表示していきます。

また、AI問診患者の入力内容から可能性のある疾患を予測することで、診断補助として活用できるというメリットもあります。

そのため、専門外の領域であっても、AI問診を用いることで診断の精度を上げ、早い段階で適切な治療方針の決定に役立てることができます。

AI問診のデメリット

AI問診には注意すべきデメリットもあります。

1点目が問診のカスタマイズがしづらいという点です。

機械学習によって質問を変化させるという特性上、問診のカスタマイズができず、自院の方針を問診に反映するのが難しいことがあります。

2点目は、同じような質問が何度も繰り出されることで問診が長くなってしまい、患者の負担が増加しやすいという点です。

患者に表示する質問量を調整することができず、問診入力にかかる時間が長くなることがあります。

AI問診と比較したWEB問診の特徴とメリット・デメリット

WEB問診は、独自のアルゴリズムにもとづいて質問を表示し、患者情報を深掘りするシステムです。

カスタマイズの自由度が高く、自院の方針や、来院する患者層に応じた問診作成が可能です。

症状や目的に合わせた問診票があらかじめテンプレートとして用意されていることもあり、導入時の手間もおさえることができます。

WEB問診のメリット

  1. カスタマイズの自由度が高い
    AI問診とは異なり、WEB問診は質問内容や出現条件を細かく設定できるため、自院の方針をしっかりと反映した問診を用意できます。
  2. 問診入力にかかる患者負担が抑えられる
    製品によって患者ごとに質問の出現条件を設定でき、患者負担が小さい問診が可能。

WEB問診のデメリット

  1. AI問診に比べて質問の柔軟性が低くなることがある
    AI問診では患者の回答に合わせて動的に質問を生成していくのに対し、WEB問診はあらかじめ設定された条件に応じて質問を表示します。
    そのため、事前の質問設定が不足していると十分な患者情報の深掘りができない可能性があります。
  2. 診断補助としては使用しづらい
    WEB問診は事前の設定にもとづいて患者情報を深掘りしていく問診システムであり、患者の回答内容から可能性のある疾患を予測するという点ではAI問診に優位性があります。

AI問診とWEB問診 どちらを選択すべきか

クリニックがAI問診とWEB問診のどちらを導入すべきかは、診療方針や患者層によって異なります。

以下のポイントを参考に、最適なシステムをご選択ください。

AI問診が適しているクリニック

  • 問診システムによる専門外の領域での診断補助を期待している
  • 患者一人ひとりに最適化された問診を素早く導入したい

WEB問診が適しているクリニック

  • 患者層や治療方針を十分に反映した問診票を用意したい
  • 問診票のカスタマイズの自由度を重視している
  • 業務効率化と患者満足度向上を実現したい

Symviewは患者負担を増やさずに詳細情報を収集できるWEB問診

レイヤードのWEB問診シムビューは、特許取得の質問の出現条件設定(特許取得 第7072817号)を備えています。

これにより、患者の負担を増やさずに情報を深掘りすることが可能です。

WEB問診シムビューの特徴は以下の通りです。

  1. 患者に合わせて必要な質問だけを表示
    患者の属性や回答内容にもとづき、必要な質問だけを表示します。
    必要以上に質問数を増やすことなく、患者情報をしっかりと深掘りして聞き取ることができます。
  2. カスタマイズがしやすい
    質問内容や質問の出現条件を自由にカスタマイズできるため、医療者が求める問診票を実現しやすい仕様です。
    診療科や目的に合わせた問診票のテンプレートも豊富に用意しており、導入時の手間を少なくできます。
  3. 充実したサポート
    導入時のレクチャーや運用開始後のサポートが充実しており、運用に関する疑問や相談を素早く解決します。

 

今回は、WEB問診と比較しながらAI問診の特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。
AI問診は患者に個別最適化された問診を実現しやすいことに加え、専門領域外での診断補助としても活用できます。

一方、WEB問診はカスタマイズの自由度が高く、自院の治療方針に沿った問診を行うことができます。
AI問診とWEB問診の選択には、自院の方針はもちろん、自院に来院する患者層や、運用するスタッフの負担などを考慮することが大切です。

WEB問診システムの導入をご検討中なら、レイヤードにご相談ください。WEB問診システムの特徴を比較しながら、貴院に合わせた運用のご提案をさせていただきます。

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