2022.03.18
ユーザの声
待合室で院長のインタビューを放映
親しみを持ってもらうことで緊張を軽減し相談増へ
診察室の時間を有効活用し、病気の啓蒙をするためにデジタルサイネージを導入
メディキャスターの導入経緯について教えていただけないでしょうか。
当院は開業から22年目になりますが、患者数が多く、どうしても一人ひとりと接する時間が短くなってしまうことが気がかりでした。コロナで時間ができたので、患者さんとの接点を増やすためにシステム導入の検討をはじめ、メディアコンテンツファクトリーを紹介されました。営業担当の方からいろいろな提案を受ける中で、クリニックからの発信ツールの一つとしてメディキャスターの提案をもらいました。
患者さんに広く伝えたいことは待合室のディスプレイで流しておくことで、限られた診察の時間が有効に使えると思い、導入を決めました。また、サイネージ上で舌下免疫療法、睡眠時無呼吸症候群などの疾患について動画で説明し、患者さんに啓蒙することで、病気の早期発見につなげたいと考えました。
さらに、作成した動画はLINE公式アカウントと併用することができるなど幅広い活用ができる点にもメリットを感じ、LINE公式アカウントのサポートサービスと一緒にメディアコンテンツファクトリーにお願いすることにしました。
患者さんが相談しやすい環境を作るために自身のインタビュー動画を放映
インタビュー動画を放映されていますが、どんな思いからですか?
当院は患者数が多く、忙しい時は患者さんが気を使って相談を控えてしまっていると感じることもありました。もっと気軽に相談してもらいたいと考え、サイネージで工夫ができないかと営業担当の方に相談しました。
話し合いの結果、特に初診時などは患者さんも緊張していて言いたいことが言いにくい場合もあるので、院長に親しみを感じてもらえるようなコンテンツが良いだろうということになりました。
そこで、自身のインタビューを撮影してもらい、大学時代はスキー部だったことなど、パーソナルな部分も含めて自己紹介をしました。
放映を始めてからは、患者さんは待合室でその動画を見てから診察室に入るので、初めて会ったのに初めて会った気がしないようです。さらに、私への親近感を持ってもらえたのか、以前より相談をいただくことが増えました。
先日はサイネージの自己紹介を見てくれた学生さんから「家業としての医院を継承することに迷いはなかったか」と進路相談のような質問をもらって、熱心に見てくれてる患者さんがいることを実感しつつ、微笑ましい気持ちにもなりました。
睡眠時無呼吸症候群やアレルギー治療の啓蒙も実施、コロナにより患者減でも相談は増加
他にどんな活用をされていますか?
インタビューの他に睡眠時無呼吸症候群などの疾患についての動画を流して啓蒙をしています。病気の説明や検査、治療について紹介しているのですが、これによって具体的な相談が増えたと思います。インタビュー動画で話しやすくなったこともあいまって、コロナ禍で受診控えがある中でも患者さんからの相談数が増え、受診頻度は上がっています。
患者さんへの啓蒙は、以前は院内にパンフレットを並べていただけで、そのパンフレットを手に取るところまでたどり着かない事がほとんどでした。パンフレットは患者さんが手に取って開かないと情報が入らないですが、サイネージは自然に見ていただくことができます。見る機会が増えれば、興味が生まれることもあると思うので、患者さんの目を引くような動画を作ってもらって良かったです。
作成したコンテンツはLINE公式アカウントと併用し、院外の患者さんへも届けたい
今後の展望について教えてください。
今後、サイネージ用に作成した啓蒙コンテンツをLINE公式アカウントの方でも送ってみようと思っています。コロナ対策で患者さんの院内滞在時間は減ってきているので、LINEで送ることで、院外でも見ていただける機会が確保できるのではないかと思います。
現状では患者さんの関心はほとんどワクチンなどのコロナ関連の情報に集中しているので、LINEもその内容が多いのですが、コロナが落ち着いてきた頃に状況をみて開始したいと思っています。
開業して20年以上経って、自分の仕事のやりがいはなにか?と改めて考えてみると、患者さんと関わり、頼りにしてもらえることだと思いました。デジタルサイネージやLINEを活用し、こちらから積極的に発信することで、より患者さんからの相談が増え、頼りにしてもらえたら嬉しいです。
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