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横浜市戸塚区医師会休日急患診療所でWEB問診Symviewの本格稼働を開始 

感染症対策・発熱外来対応で診療の質の向上を目指す

株式会社レイヤード(旧:メディアコンテンツファクトリー、本社:福岡市博多区、代表取締役社長:毛塚牧人)は、神奈川県横浜市戸塚区医師会が運営する医師会休日急患診療所において、当社のWEB問診Symview(以下、シムビュー)が採択され、2022年3月13日より運用を開始しました。

導入の背景

戸塚区医師会が運営する休日急患診療所は、土日祝日など地域の診療所やクリニックの休診日に診療を行い、急病などで一時的に応急処置を必要とする方を対象とした医療機関です。あくまでも一時的な受け入れ機関であるため、かかりつけ医のように患者情報を把握しておらず、すべての患者に基礎疾患や服薬の有無などを含めて詳しく情報を聞き取る(問診)必要があり、一人ひとりの患者の対応に時間がかかる傾向があります。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染疑いのある発熱患者等の受診希望が増えたことにより、感染対策と業務効率化が喫緊の課題となりました。そこで、受診前に患者の詳細な症状を確認し、トリアージによる感染対策ができること、また、紙の問診票に比べてより詳しい患者情報を収集できるようになることから、WEB問診シムビューを導入することになりました。

Symviewの運用方法と効果

シムビューは、医療機関を受診する前に自宅で患者自身のスマートフォン等で問診を入力できるクラウド型のWEB問診です。戸塚区医師会休日急患診療所では以下のように運用されています。

シムビュー導入による効果

1)来院前に症状を確認できることにより感染対策ができる

上述のとおり、来院前に問診入力をしてもらうため、どのような症状・目的で受診を希望するのかを事前に把握できます。感染疑いがある患者とそうではない患者が混在しないようにする等、感染対策に役立ちます。

2)紙の問診票以上に詳しい患者情報を手間なく収集できる

シムビューは質問ごとに出現条件の設定ができます。例えば発熱症状のある患者には、濃厚接触歴やコロナ関連の症状の有無を聞く等、症状や年齢・性別によって患者ごとに質問を出し分ける設定が可能です。これにより、患者・医療者双方に負担なく、より詳しい患者情報を収集できるようになります。

実績

戸塚区医師会休日急患診療所では、運用を開始した2022年3月13日から9月25日までの約半年間で、WEB問診シムビューでは1日平均18.8件の問診データが入力され、利用率としては81.2%です。この結果より、導入の目的としていた感染対策、および、業務効率化に貢献していると言えます。

戸塚区医師会理事 山田英人先生より

戸塚区医師会休日急患診療所では、COVID-19のパンデミックにおける発熱外来の対応として、発熱患者様とそうでない患者様の入口を明確に分けています。しかし、受付開始と同時に鳴り響く無数の問い合わせ電話に追われる中、怒涛のごとく押し寄せる患者様への対応を、目に見えないウイルスを意識しながら行うことは、事務員や看護師にとって少なからず感染の恐怖を伴うことでした。防護服と手袋を着用したスタッフが、紙の問診票をお渡しして症状や経過、コロナワクチンの接種歴やコロナ罹患者との濃厚接触歴などを書いていただき、保険証をやり取りし、本人が書いた情報が不十分であれば確認のため直接スタッフが聞き取りし、ようやく出来上がったカルテを元に医師が実際に診察を開始するまでの間、発熱に苦しむ患者様を長時間お待たせしてしまっていました。その結果、待ち時間についても苦情が生じ、その対応にまた時間が取られる悪循環に陥っていて、職員の疲弊が進み、離職が進んで、休日急患診療所の業務が崩壊する危険すら感じていました。

当医師会で採用したWEB問診「シムビュー」はこのような状況を一変させました。患者様が直接自分のスマートフォンから情報を入力するため、名前や住所をそのままテキスト情報として転記でき、入力された症状や経過から発熱対応が必要な方は自動的にピックアップされます。スマホで撮影された保険証も同時にアップロードされるので、自宅にいる患者様が受付に到着するまでの間にカルテの作成が済んでしまいます。その結果、到着されてから診察までの案内が非常にスムーズとなりました。電話対応においても、WEB問診の利用を促すことで電話対応の時間も減りました。問診票や手元のメモといった紙資源の削減にもつながりました。後日、職員にアンケートを取ったのですが、「導入は大正解」、「とても業務が減り、入力も少なくなり、かなり楽になった」、「発熱患者との直接的な接触も減った」、「カルテ作成時の名前・住所の間違い防止にも役立っている」、「相当量の患者情報が診察前にわかるので評価できる」など、事務員、看護師、医師らのおおむね好意的な意見が多数集まりました。

今後、保険証や医療情報のマイナンバーカード化が進み、医療DXの流れも加速していくことが予想されますが、自らの施設に本当に必要な医療DXは何か、現場の意見を吸い上げながら必要なものを見極めてシステムを構築していくことが重要です。導入の際に多くの方が危惧されるのは自分達に取って最適なシステム作りが果たして簡単にできるのだろうか?ということですが、そのような心配も無用です。我々のシムビュー導入時も株式会社レイヤードの社員の方が丹念に現地調査され、現場のニーズを聞き取りし、お互い意見をぶつけあいながら、診療を重ねるごとに良いシステムが出来上がっていきました。導入当月のシムビュー利用率は、47%程度でしたが、導入翌月には88%にまで跳ね上がったこともこのサポートの力を示しています。導入したシムビューの素性の良さもさることながら、システムを導入する上で決定的に重要なのはこうした情熱を持った人たちのサポートが得られることであり、この点、株式会社レイヤードの社員の皆様の仕事ぶりは非の打ち所がないものでした。

今後、株式会社レイヤードの方には今回の発熱対応のみならず、地域包括ケアの充実のための情報共有システム作りなどもお願いしており、戸塚区内における医療DXの進展に一層寄与していただくことを期待しています。

株式会社レイヤード 代表取締役社長 毛塚牧人より

戸塚区医師会において、WEB問診シムビューが採用され、地域医療に貢献できることを大変光栄に思います。2020年10月以降、感染疑いのある患者の受け皿は地域の診療所・クリニック、いわゆるかかりつけ医へと移行しました。感染対策をしながら発熱外来と一般診療を両立させていくことの困難さは想像に難くありません。感染対策や業務効率化に弊社WEB問診システム「シムビュー」を役立てていただければ幸いです。戸塚区医師会での取り組みを励みとして、今後も生活者と医療者を適切につなげることで、地域医療の発展に貢献できるサービス開発に取り組んでまいります。

WEB問診『Symview』

医学知識が豊富な医師や看護師にしかできなかった高度な予備問診を簡易に実現する、クラウド型WEB問診システム。患者自身のスマホで来院前に問診入力することで、事前トリアージによる感染対策、および、電子カルテとの連携などによる業務効率化が可能になり、持続可能な医療の実現に貢献します。医療機関等が厚⽣労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠し、病歴などの要配慮個⼈情報や医療情報を安全に収集・管理出来るようにシステムをご提供しています。

全国1,000施設以上の医科診療所、地方自治体、医師会に採用され、2022年6月〜8月の3ヶ月間の問診入力数は累計およそ183万件にのぼります。(2022年6月1日〜8月31日の3ヶ月間)2020年度にはWEB問診で初となるグッドデザイン賞を受賞。2022年には主訴に紐づく質問の出現条件の技術で特許を取得。(特許第7072817号)

▼サービスサイト

https://layered.inc/symview

株式会社レイヤード

2022年7月1日、株式会社メディアコンテンツファクトリーより社名変更

株式会社レイヤードは人に寄り添うテクノロジーで医療インターフェイスを研究・実装し、共創する医療をつくる会社です。医療をもっと、わかりやすくするため、医療者と生活者の間でこれからの「かかりつけ医」のためのSaaSプロダクト、Kakarite/Symview/Iver/Sairai/Medicastar/Wehubを展開します。


代表:毛塚牧人
設立:1998年7月
事業:クラウドサービス事業・プロフェッショナルサービス事業・メディア事業
拠点
本社  福岡市博多区博多駅中央街8-27 第16岡部ビル5F
東京  東京都港区芝公園2-2-22 芝公園ビル7F
⼤阪  ⼤阪市淀川区⻄中島4-11-21 新⼤阪コパービル6F 603
名古屋  名古屋市中村区名駅3丁目28-12 大名古屋ビルヂング11階

URL: https://layered.inc